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熊本日日新聞社

新型インフルエンザについて

 豚由来の新型インフルエンザ(H1N1型)。2009年4月、メキシコや米国で発生。
その後、5月に神戸市、大阪府内の高校を中心に集団感染が明らかになった。症状は季節性インフルエンザと同様だが、若い世代に患者が多いのが特徴で、ウイルス性肺炎が見られた。国際保健機関(WHO)は6月にフェーズ「6」に引き上げ、パンデミック(世界的大流行)を宣言した。

 日本国内での患者数は累計約2,100万人。季節性インフルエンザで最も多かった2004〜05年の1,770万人を超えた。死亡者は約200人。世界での犠牲者は少なくとも約2万人とされるが、報告がない事例も多く推計では10万人〜40万人とされる。日本の死亡率は人口10万人当たり0.16で、米国の20分の1以下と低かった。

 熊本県内でも6月に初めての感染が確認された。その後、小中高校で感染が広がり休校や学級閉鎖が相次いだ。秋にはワクチンの接種も始まり、季節性インフルエンザを下回るようになり、2010年6月にWHOは終息を宣言した。

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